真珠雲(読み)シンジュグモ

デジタル大辞泉 「真珠雲」の意味・読み・例文・類語

しんじゅ‐ぐも【真珠雲】

真珠母雲しんじゅぼぐも

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精選版 日本国語大辞典 「真珠雲」の意味・読み・例文・類語

しんじゅ‐ぐも【真珠雲】

  1. 〘 名詞 〙 高度二〇~三〇キロメートルの成層圏に出現する真珠色の雲。スカンジナビアなどの高緯度地方で夜明け前や日没直後に見られ、形は巻雲に似る。

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百科事典マイペディア 「真珠雲」の意味・わかりやすい解説

真珠雲【しんじゅぐも】

真珠母雲または真珠母貝雲とも。スコットランド,スカンジナビアなどの高緯度地方の21〜30kmの高空に現れる。巻雲(けんうん)に似た形で,赤,緑,青などの色を帯び真珠母貝のような美しい色の彩雲である。一種の地形性の雲と考えられるが,十種雲形には含まれていない。
→関連項目雲形

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真珠雲」の意味・わかりやすい解説

真珠雲
しんじゅぐも
nacreous cloud

巻雲あるいはレンズ状高積雲に似た形で,鮮かな彩雲となって 15~25kmの高空に現れる雲。真珠母雲,真珠母貝雲ともいう。この高度の気温は-80℃以下と非常に低い。オゾン層の高さに相当するところに現れ,真珠母貝の美しい色合いを示す。高緯度地方に現れる。成因はまだよくわかっていない。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「真珠雲」の意味・わかりやすい解説

真珠雲
しんじゅぐも
nacreous cloud

真珠母雲(しんじゅもぐも)mother of pearl cloudともいう。北欧など高緯度地方だけに見られるレンズ状の雲。高度20~30キロメートルの成層圏に発生し、夜明け前または日没後に真珠貝の色に似た輝きを示す。風下に流されることがないので、山岳波によって生じる雲であろうと考えられている。すなわち、大規模な山岳波が成層圏まで達し、その上昇気流部分氷晶が発生したものであろう。

[木村龍治]

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世界大百科事典(旧版)内の真珠雲の言及

【雲】より

… くらげ雲ふさ状雲の一種で,クラゲの形に似て丸い雲塊の下部にほつれた尾を引いている雲。 真珠母雲真珠雲ともいう。成層圏に出現する雲で,おもに冬にスカンジナビア,スコットランドで観測され,アラスカで見られることもある。…

※「真珠雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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