デジタル大辞泉 「督」の意味・読み・例文・類語 とく【督】[漢字項目] [常用漢字] [音]トク(呉)(漢) [訓]かみ1 見張って取り締まる。「督励/家督・監督・総督・提督・都督」2 実行が遅れないようにせきたてる。「督促」[名のり]おさむ・すけ・ただ・ただす・まさ・よし[難読]基督キリスト 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「督」の読み・字形・画数・意味 督常用漢字 13画 [字音] トク[字訓] みる・ただす・いましめる[説文解字] [字形] 形声声符は叔(しゆく)。叔に俶(てき)・(でき)の声があり、督はその転音。〔説文〕四上に「察するなり」と督察の意とし、また「一に曰く、目痛きなり」とするが、痛は病の誤りであろう。〔爾雅、釈詁〕に「正すなり」、〔方言、六〕に「理(をさ)むるなり」、〔広雅、釈言〕に「促すなり」などの訓がある。叔は(しゆく)(戚(まさかり)の頭の部分)を持つ意で、指揮監督を加える意。督察の意を以て目を加える。(戚)はおそらく儀器。王は大鉞、士は小鉞の刃部の形、(父)は斧鉞(ふえつ)の斧、みな儀器として督察の意をもつものである。[訓義]1. みる、よくみる、監督する、かしら、おさ。2. ただす、しらべる、かんがえみる、いましめる、せめる。3. ひきいる、うながす、すべる、とりしまる。4. 篤と通じ、あつい。5. 叔と通じ、ひろう。6. 目の疾。[古辞書の訓]〔立〕督 ヒサシ・タダス・カミ・シタガフ・ツバビラカナリ 〔字鏡集〕督 ウナガス・シタガフ・ヒサシ・ツバヒラカナリ・タダス・ニハカ・ミル・サトル[語系]督tuk、tongは声義通じ、〔爾雅、釈詁〕に「(とう)は正すなり」とあって督と同訓。衣の中縫のところを督縫という。中・衷tiumと声義が通じる。[熟語]督役▶・督過▶・督課▶・督御▶・督検▶・督催▶・督察▶・督師▶・督視▶・督緝▶・督将▶・督帥▶・督正▶・督整▶・督責▶・督戦▶・督租▶・督趣▶・督促▶・督率▶・督笞▶・督治▶・督飭▶・督統▶・督迫▶・督府▶・督捕▶・督脈▶・督理▶・督励▶・督▶[下接語]家督・監督・糾督・検督・催督・責督・総督・提督・都督・統督・督 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報