石に灸(読み)イシニキュウ

デジタル大辞泉 「石に灸」の意味・読み・例文・類語

いしきゅう

効き目のないことのたとえ。石に針。
[類語]馬耳東風馬の耳に風馬の耳に念仏犬に論語牛に経文牛に対してことを弾ず兎に祭文ぬかに釘豆腐にかすがい暖簾のれんに腕押し石に針沢庵たくあんのおもしに茶袋汽車の後押し網の目に風とまらず籠で水を汲む屋上おくを架す屋下に屋を架す月夜に提灯ちょうちん闇の夜の錦泥田を棒で打つ竹藪に矢を射るよう死に馬にはり氷にちりば泥裡でいり土塊どかいを洗う権兵衛が種蒔きゃからすがほじくる骨折り損の草臥くたびもう

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精選版 日本国語大辞典 「石に灸」の意味・読み・例文・類語

いし【石】 に 灸(きゅう)

  1. 他者からの働きかけも、まるでききめを表わさないことのたとえ。石に針。
    1. [初出の実例]「よき人の異見を聞ても、蛙のおもてに水をそそぐがごとく、石に灸治をするがごとくに、跡かたもなく打すてて」(出典:江戸名所記(1662)七)

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