出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…扇状地面では1617年(元和3),後藤寿庵が胆沢川から引水して寿庵堰をつくり,灌漑事業をおこした。1953年上流部の胆沢町若柳に日本で最初のロックフィルダムである石淵ダム(総貯水量1615万m3)が完成し,洪水調節,発電,農業水利を兼ねた多目的ダムとしての機能を果たしている。現在,胆沢扇状地には典型的な散村集落がみられ,岩手県の穀倉地となり,扇端部には金ヶ崎町,水沢市,前沢町などの市街地が発展する。…
… 終戦とともに荒廃した国土の復興を目的として,50年に〈国土総合開発法〉が制定され,災害の防除,電力の開発,食糧の増産が計られることとなったが,その一環として52年〈電源開発促進法〉が生まれ,以後電力源として発電専用の大ダムが多数つくられた。ダムの形式もこのころから多様化し,日本最初の表面遮水壁型ロックフィルダムとして53年に石淵ダムが,同じく日本最初の中空重力ダムとして57年に井川ダム,アーチダムとして55年に上椎葉ダムが完成した。さらに56年に完成した佐久間ダムでは画期的な大型機械をアメリカから輸入して建設にあたり,大型機械による最新の施工技術を確立,その後多数の100m級の大ダムがつくられていった。…
…山頂直下に仙水沼があるほか,山腹には湖沼や湿地があり,高山植物の宝庫となっている。北東麓には夏油(げとう)温泉があり,また南東麓には北上川水系総合開発計画の一環として日本最初のロックフィルダムである多目的の石淵ダムが1953年に建設されている。焼石岳の周辺には,東に天竺山,経塚山,駒ヶ岳,北方に牛形山,南に横岳,獅子ヶ鼻岳などの山々が連峰をなし,ブナ帯からダケカンバ帯,ハイマツ帯と明瞭に移行する植生が見られる。…
※「石淵ダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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