コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

石製容器 せきせいようき

世界大百科事典 第2版の解説

せきせいようき【石製容器】

考古学ではとくにメソポタミア,エジプト,ギリシアで,専業の石細工師が製作した石の器をいう。北メソポタミアでは大理石方解石などの白色系の軟らかい石を加工して容器をつくる風習は新石器時代からあったが,シュメール文明が形成されるころには,石製容器の製作を専業とする工人が都市のなかに現れる。ハラフ文化のものには外面に彫刻文がないが,ウルク文化ジャムダット・ナスル文化には浮彫象嵌で器面を飾るものが出現し,初期王朝期以降はとくにバルーチスターンが原産の濃緑色の凍石が素材に選ばれ,みごとな工芸品に加工された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の石製容器の言及

【エジプト美術】より

…石製の武器や利器の製作は,太古から始まりローマ時代までつづいたが,先王朝時代後期には,フレーキング(剝片)の技法で精巧優美なフリントの小刀がつくられた。石製容器は先王朝時代前期から見られ,初めは硬い石が多く用いられ,同時代後期になると軟らかい石が好まれるようになった。最も入念に石製容器がつくられたのは王朝時代直前で,轆轤(ろくろ)も回転砥石も使わず,薄く正確に成形し,金剛砂でみがきをかけて生地の美しさを出している。…

※「石製容器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

石製容器の関連キーワードアーケイック文化ハジュラル遺跡ゲルゼー遺跡マアディ遺跡アムラー遺跡ナカダ遺跡ジャルモ期原文字期石製合子クリ文化エブラ考古学

今日のキーワード

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android