砂川間切(読み)うるかまぎり

日本歴史地名大系 「砂川間切」の解説

砂川間切
うるかまぎり

宮古島の東部に位置し、現城辺町の北部を除く一帯と、上野うえの村、平良ひらら市の西部にあたる。古琉球、宮古の首長に就いた仲宗根豊見親はぐすくしま(のちの砂川間切に相当する)でも村人を集め、「へたら川」の清水を飲み合って誓願する神水の行事を行った(雍正旧記)。「城しま」は城はらの中喜屋泊村などともみえる(宮古島記事仕次)。砂川親雲上の河充氏真逸の母保奈利は万暦二二年(一五九四)中山に赴いた帰途、難風により唐に漂着し、同二五年の帰島に際して大和方面に流れるが、同年中に無事に帰還、唐芋をもたらして島内に流布させたという(河充氏正統家譜)。同三七年国仲与人武佐は御物宰領として琉球へ上り、無事大任を果して帰島したので、同三九年砂川大首里大屋子に昇進した。砂川頭役の最初で、これより先一六世紀初頭に平良頭役、その三、四年後に下地頭役が登場する(御嶽由来記)。崇禎元年(一六二八)麻姑山まーくさん(宮古)を初めて平良ぴいさら下地すむず・砂川の三郡に分つとあるが(「球陽」尚豊王八年条)、村々をどのように分けたのかは不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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