硝酸バリウム(読み)しょうさんばりうむでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「硝酸バリウム」の意味・わかりやすい解説

硝酸バリウム(データノート)
しょうさんばりうむでーたのーと

硝酸バリウム
Ba(NO3)2
式量261.3
融点592℃
沸点
比重3.244(測定温度23℃)
結晶系立方
屈折率(n) 1.572
溶解度5.0g/100g(水0℃)

硝酸バリウム
しょうさんばりうむ
barium nitrate

バリウム硝酸塩水酸化バリウム炭酸バリウム硝酸に溶解することによって製造される。塩化バリウム硝酸ナトリウムとの複分解という方法もある。無色結晶吸湿性はなく、塩化バリウムよりは水に溶けにくい。強熱すると592℃以上で分解し、酸化物となる。火煙信号(緑色)、花火火薬ほか光学ガラスの製造にも用いられる。

[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硝酸バリウム」の意味・わかりやすい解説

硝酸バリウム
しょうさんバリウム
barium nitrate

化学式 Ba(NO3)2 。無色結晶。有毒。融点約 590℃。高温では分解する。水に易溶,アルコール,アセトンに微溶。過酸化バリウムの製造,花火,真空管などに用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android