硫化ジメチル(読み)りゅうかじめちるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「硫化ジメチル」の意味・わかりやすい解説

硫化ジメチル(データノート)
りゅうかじめちるでーたのーと

硫化ジメチル
CH3-S-CH3
分子式C2H6S
分子量62.1
融点-98.27℃
沸点37.34℃
比重0.848(測定温度20℃)
屈折率(n) 1.43547

硫化ジメチル
りゅうかじめちる
dimethyl sulfide

スルフィド一つ。硫化メチルともいう。不快なにおいをもった液体で、引火しやすい。硫酸メチルカリウムと硫化カリウム(または硫化ナトリウム)、ナトリウムメチルメルカプチドとヨウ化メチルとの反応で合成される。水にはほとんど溶けないが、エタノールエチルアルコール)、エーテルにはよく溶ける。酸化するとジメチルスルホキシドを経てジメチルスルホンとなる。無水の無機塩の溶媒として使われる。

[務台 潔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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