コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

磁気ひずみ じきひずみ

3件 の用語解説(磁気ひずみの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁気ひずみ
じきひずみ

「磁歪 (じわい)」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁気ひずみ
じきひずみ

強磁性体や反強磁性体磁気モーメントが、秩序温度以下で磁気的に配列した際、結晶がわずかに変形する現象をさす。とくに強磁性体を消磁状態から磁場を加えて磁化したときに、物質が磁化の方向に伸縮する現象を磁歪(じわい)とよぶ。この磁歪は、磁区の内部の磁気ひずみが、磁区の磁化の方向がそろうとともに外部に現れたもので、磁化が飽和するとともに飽和する。この飽和磁化の状態からさらに強い磁場によって物質を磁化すると、物質も磁場に比例して膨張する。このひずみを強制磁歪とよぶ。磁気ひずみには、体積変化はおこらず形状が変化する場合と、体積変化がおこる場合がある。前者は主として電子の軌道運動が磁気モーメントに寄与している場合に生ずる。一方後者は、磁気相互作用が磁気モーメント間の距離に強く依存する場合に発生する。後者の場合を体積磁歪ともよぶ。先に述べた強制磁歪は体積磁歪の一つの形である。遷移金属およびその化合物の磁性体では、多くの場合、軌道運動による磁気モーメントはきわめて小さく、磁気ひずみも10-6~10-5程度である。一方、希土類金属およびその化合物の磁性体では、軌道磁気モーメントが大きいので、ひずみも10-3程度と大きくなる。ある種のマンガン化合物では強磁性の発現に格子歪みが密接にかかわっており、キュリー温度で10-3を超える非常に大きな磁歪が生じる。またインバー合金とよばれる遷移金属合金では、正の体積磁歪が大きく、格子の熱膨張を打ち消し、物質が見かけ上熱膨張しなくなる。この現象をインバー効果とよぶ。[石川義和・石原純夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の磁気ひずみの言及

【磁歪】より

…磁気ひずみともいう。磁性体が磁化の方向によってわずかに形状を変える現象,またはその変形(ひずみ)をいう。…

※「磁気ひずみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone