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磚茶 たんちゃ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磚茶
たんちゃ

団茶 (だんちゃ) ともいう。紅茶や緑茶の屑を蒸して型に入れ,圧搾して干し固めたもので,その形が磚 (中国の煉瓦) に似ているので磚茶と呼ばれるモンゴルチベット,中国,シベリアなどで用いられ,おもに中国のハンコウ (漢口) ,チウチヤン (九江) などで製出される。

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デジタル大辞泉の解説

だん‐ちゃ【×磚茶】

《「磚」は煉瓦(れんが)の意。「たんちゃ」とも》紅茶または緑茶を円形・方形などに蒸し固めた茶。少しずつほぐして煎じたり湯に溶かしたりして飲む。中国を中心にチベット・モンゴル・ネパールなどで行われる

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百科事典マイペディアの解説

磚茶【たんちゃ】

団茶とも。紅茶または緑茶の粉を蒸して板状に固めたもの。貯蔵中にコウジカビを繁殖させるため,古いほど価値がある。体内の脂肪を分解し老廃物を一掃するとされている。雲南省のプーアル茶や広西チワン族自治区の六堡(ろくほ)茶が知られ,台湾でも作られる。
→関連項目チャ(茶)

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世界大百科事典 第2版の解説

たんちゃ【磚茶】

団茶(だんちや)ともいう。緑茶,紅茶その他の中・下級品や粉茶などを蒸して,いろいろな形状の型に詰め,煉瓦状,タイル状,円盤状,円錐状,碗状などに押し固めて乾燥したもの。7世紀以前の中国で行われていた餅茶の系譜をひくもので,製茶技術上の古い形態をとどめている。日本へは平安初期に入唐僧によって伝えられた。中国南部が主産地で,チベット,モンゴル,シベリアなどで愛用される。塊をけずるなどして煮出し,チベットではバターと塩,モンゴルでは馬乳などを入れて飲むことが多い。

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大辞林 第三版の解説

たんちゃ【磚茶】

〔「磚」は瓦の意。「だんちゃ」とも〕
茶の茎葉を蒸して、薄板状に圧し固めた下級品の茶。削って煮出して飲む。

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飲み物がわかる辞典の解説

せんちゃ【磚茶】


中国をはじめ、チベット、モンゴル、ネパールなどで飲まれる、紅茶や緑茶をブロック状に蒸し固めた茶。少しずつ削って煮出す。食塩やバターなどを加えることもある。◇「磚」は「れんが」の意。「チュワンチャー」ともいう。

チュワンチャー【磚茶 (中国)】


せんちゃ。⇒せんちゃ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磚茶
たんちゃ / チョワンチャー

「だんちゃ」ともいう。緑茶、紅茶などの初製茶を蒸して、れんが状に固形化し乾燥させた中国茶独特の再加工茶。中国では広く緊圧茶(チンヤーチャー)ともいい、れんが状のもののほかに、円形(餅(もち)形)、方形、円柱形、碗(わん)形、心臓形、枕(まくら)形などのものがある。唐代の『茶経(ちゃきょう)』にすでに「餅茶(ピンチャー)」の記載があり、宋(そう)代には宮廷へ献上する極上品に竜鳳団茶(ロンフォントワンチャー)があり、その歴史は古い。原料とする初製茶は緑茶、紅茶などであり、成葉を簡単に熱処理したもののほか、複雑な工程を経てつくられたものもある。これに蒸気をかけ湿気を与え、圧搾機で整形する。磚茶は、東南アジアの華僑(かきょう)向けなどに国外へ輸出されることもあるが、おもに中国の辺境に住む少数民族に飲用されている。湖南産の黒磚茶(ヘイチョワンチャー)、茯磚茶(フオチョワンチャー)は新疆(しんきょう)、甘粛(かんしゅく)、青海(せいかい)、寧夏(ねいか)で、湖北産の青磚茶(チンチョワンチャー)は内蒙古(うちもうこ)、新疆、青海で、紅茶でつくられた紅磚茶(ホンチョワンチャー)は新疆、甘粛で、円柱形の花巻茶(ホワチュワンチャー)は山西、陝西(せんせい)でおもに消費されている。チベットでは、雲南産の心臓形の緊茶(チンチャー)や餅茶それに四川(しせん)産の方包茶(ファンパオチャー)が好まれる。名茶としては、雲南シーサパンナでつくられる普(プーアル)茶と広西の六堡茶(リウパオチャー)をあげることができる。
 モンゴルやチベットの人々は磚茶を固有の飲み方で愛飲している。たとえばチベットでは、固形の茶葉を砕いて鍋(なべ)で煎(せん)じ、茶桶(おけ)に入れて、ヒツジの乳を煮つめてつくったバター(酥油)と食塩を加え攪拌(かくはん)し、それを壺(つぼ)に移しておき、炭火で温めながら、日に20、30杯も飲むといわれている。これは酥油茶(スーユーチャー)ともチベット茶ともよばれており、インドのラマ寺院でもみかけることがある。なお、日本でも、磚茶に類似した製茶が四国の山村で行われている。高知県大豊(おおとよ)町の碁石茶(ごいしちゃ)は、7、8月に摘んだ茶葉を大桶で蒸し、約1週間屋内の莚(むしろ)の上で発酵させたのち、桶に移して重石(おもし)を置いてさらに1週間近くつけ、茶塊を一寸角に切り、天日で乾燥させて製茶する。[浜口義曠]

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