圧搾機(読み)アッサクキ

デジタル大辞泉 「圧搾機」の意味・読み・例文・類語

あっさく‐き【圧搾機】

果実・種子・茎などをおしつぶして液や油をしぼりとる機械

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「圧搾機」の意味・読み・例文・類語

あっさく‐き【圧搾機】

〘名〙
植物の実、種子、茎などから、液分、油分をしぼり取る機械。二枚板の間に入れ、てこねじ水圧などを利用して押しつぶす。
断橋(1911)〈岩野泡鳴〉七「バタ製造機械のうち、〈略〉圧搾機(オーカ)、六十円」
※英和商業新辞彙(1904)〈田中中川伊丹〉「Compressor 圧搾器」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「圧搾機」の意味・わかりやすい解説

圧搾機
あっさくき

2枚の板を重ね、その間に植物の実などを入れ、この板を強い力で押し、実をつぶして液分、油分を取り出す機械。ブドウの実から果汁をとったり、オリーブから油を取り出すために、圧搾機は紀元前から使われていた。板を押すのには、てこを使ったり、ねじを使って締め付ける方法がとられたが、のちには水圧を利用するものもつくられた。1450年、ドイツグーテンベルクは、鋳造した金属活字を使って印刷を始めたが、そのとき使用した印刷機械は、ブドウの実を絞るのに使われていた圧搾機であった。

[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「圧搾機」の意味・わかりやすい解説

圧搾機
あっさくき
expeller

ナタネゴマ落花生など含油量の多い植物から油脂をしぼり取る機械。円筒の中に原料を入れ,螺旋を回転させながら圧力を加えて油脂をしぼり出す。油脂の収率は低い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android