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示温塗料 しおんとりょうtemperature indicating paint

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

示温塗料
しおんとりょう
temperature indicating paint

測温塗料ともいう。ある特定温度になるとはっきり変色する特殊な塗料で,物体の表面温度の測定や監視に用いられる。次の2種がある。 (1) 不可逆性示温塗料 特定の温度以上になると変色し,冷却後もその色を保つもの。顔料として用いられるコバルト,ニッケル,銅,その他の化合物が熱分解その他によって組成が変ることを利用している。通常 450℃程度まで使用できる。 (2) 可逆性示温塗料 いったん変色しても特定の温度以下になると再びもとの色に戻るもの。化合物の結晶系の転移やその他の物理的変化を利用するもので,組成変化はない。ヨウ化水銀 (II) 酸塩その他が用いられ,200℃近くまで適用される。サーモカラー,テンプアラーム,サーモペイントなどの商品名で市販されている。

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デジタル大辞泉の解説

しおん‐とりょう〔シヲントレウ〕【示温塗料】

示温材

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百科事典マイペディアの解説

示温塗料【しおんとりょう】

サーモカラー,カメレオン塗料とも。特定の温度で明瞭な変色をする特殊な塗料で,物体の表面温度測定を目的とする測温料の一つ。顔料の特性により,冷却しても元の色に戻らない不可逆性のものと,冷却すると元の色に戻る可逆性のものとがある。
→関連項目塗料

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世界大百科事典 第2版の解説

しおんとりょう【示温塗料 heat sensitive paint】

一定の温度で色が変わる化合物を顔料とした塗料で,温度を測定するのに用いられる。カメレオン塗料,サーモカラーthermocolorともいう。可逆性示温塗料と不可逆性示温塗料に大別される。前者に使用される顔料は,着色機構が可逆的で,冷却すれば復色するものであり,結晶の転移による変色を利用している。たとえば,水銀およびそのハロゲン化物,そのほか錯塩,複塩および液晶が使用される。展色剤は,使用温度により,耐熱性の点から分類され,ラッカー類は50~100℃,ビニル系ワニスは50~150℃,ケイ素樹脂ワニスは150~300℃に使用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

示温塗料
しおんとりょう
heat sensitive paint

サーモペイントthermo-paint、カメレオン塗料ともいわれ、一定の温度で変色する化合物を顔料として含む塗料。これには可逆型と不可逆型とがある。前者は、熱によりペイントに使用されている顔料化合物の結晶型の転移に伴い変色するもので、顔料としてヨウ化水銀錯塩などが用いられている。後者は、主として含有している顔料の加熱により脱ガス等を伴う熱分解反応などの化学変化によるもので、加熱によって一度変色すると、温度が下がり冷却されても、もう元の色に戻らない不可逆性のものである。用途は、電力設備の主回路、接続箇所の発熱の点検による事故の未然防止、そのほか発熱部位の温度チェックなどに離型紙をはがすタイプで使用されている。[垣内 弘]

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