社会体系論(読み)しゃかいたいけいろん(英語表記)The Social System

世界大百科事典 第2版「社会体系論」の解説

しゃかいたいけいろん【社会体系論 The Social System】

アメリカの社会学T.パーソンズ主著の一つ。1951年刊行。〈システム〉の概念を人間行為にかかわる諸現象の分析に適用して〈社会体系〉という概念を確立し,この概念を方法論的に支えるものとしての〈構造‐機能分析〉理論を社会学に定着させた重要な著作である。〈システム〉の概念を社会現象に適用することは19世紀以来の社会有機体論および社会機械論によって行われてきたが,それらは多くの場合理論的抽象化が不十分で直接的アナロジーにとどまり,そのため社会学理論としての評価を受けるまでに至らなかった。

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世界大百科事典内の社会体系論の言及

【パーソンズ】より

…これらのどれでもなく,しかも実証主義の要請を満たし,個人の行為を社会的全体の中に位置づけて解釈することができ,あわせて人間行為における超越的な理念の役割を説明概念の中に導入してくることのできるような社会学理論を求めること,これがパーソンズの全生涯を通じる基本テーマであった。1951年にパーソンズはやっとそのような立場に立った理論を構成し得たと信じ,これを《社会体系論The Social System》において提示した。社会システム理論の中心概念はいうまでもなくシステムであって,システムとはこの場合,社会的全体についての概念化である。…

【パーソンズ】より

…これらのどれでもなく,しかも実証主義の要請を満たし,個人の行為を社会的全体の中に位置づけて解釈することができ,あわせて人間行為における超越的な理念の役割を説明概念の中に導入してくることのできるような社会学理論を求めること,これがパーソンズの全生涯を通じる基本テーマであった。1951年にパーソンズはやっとそのような立場に立った理論を構成し得たと信じ,これを《社会体系論The Social System》において提示した。社会システム理論の中心概念はいうまでもなくシステムであって,システムとはこの場合,社会的全体についての概念化である。…

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