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社会的緊張 しゃかいてききんちょう social tension

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会的緊張
しゃかいてききんちょう
social tension

集団間,あるいは国際間に存在する葛藤や対立から生じる心理的緊張状態。集団間の利害の対立,相互の無知,集団的な欲求不満など,種々の原因によって生じ,集団間の攻撃,蔑視などの形をとって現れる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会的緊張
しゃかいてききんちょう
social tension

個人のうちに蓄積された情緒的エネルギーがうまく処理されず、不安や怒りとなって現れてくるような状態を心理的緊張psychological tensionというが、これに対して、個人間ないし集団間に蓄積された対立感情を社会的緊張とよんでいる。一触即発の張り詰めた状態を意味するから、「潜在的闘争」とよぶ学者もある。1947年メキシコ開かれたユネスコ総会で、国際的理解の促進ならびに国際的緊張の緩和を目的とした協同研究事業「緊張計画」Tensions Projectが発足し、日本でもこれに関連して社会的緊張の学際的総合研究を行ったことから、このことばが広く使われるようになった。なおこの学際研究の成果は『社会的緊張の研究』として公表されている。
 学際研究の便宜上用いられるようになったことばであり、かつ大は国家間の対立・抗争から小は隣人間の反目・不和に至るまでカバーする用語であるから、いきおいその概念内容は多義的であいまいなものになりやすい。物不足、物価高騰など経済的理由が強調されることもあれば、人種偏見、階級差別など、むしろ政治的な理由が強調されることもある。情報化社会といわれる現代、社会的緊張はデマや流言、悪質なうわさなどの温床となる一方、情報不足や情報過多が社会的緊張の原因にもなるという相互的な関係にとりわけ注意を促したい。[大村英昭]
『日本人文学会編『社会的緊張の研究』(1953・有斐閣) ▽池内一他編『講座社会心理学3 集合現象』(1977・東京大学出版会)』

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