デジタル大辞泉
「祈」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
の・む【祈】
〘他マ四〙 祈る。頭を下げてこいねがう。
※
書紀(720)崇神一〇年九月(北野本訓)「不得免
(まぬかるましきこと)を知
(し)りて、
叩頭(ノミ)て曰はく『
我君(あかきみ)』といふ〈略〉〈叩頭
(たたくかうへ)此をば迺務
(ノム)と云ふ〉」
[
補注]「祈る」と
同義ではあるが、頭を下げる、ひれ伏すなどの
動作を
主体とした語であると考えられる。
うけわし うけはし【祈】
〘形シク〙 (動詞「うけう(誓)」の
形容詞化) 他をのろいたい
気持である。のろ
わしい。
※
河海抄(1362頃)四「うけはしけにのたまふ 呪咀 ウケハシ也」
うけわし‐げ
〘形動〙
ね・ぐ【祈】
〘他ガ四〙 (「ねぐ(労)①」の意からの
変化か) いのりねがう。祈願する。
※聖語蔵本願経四分律平安初期点(810頃)「
世尊に見えま
つらむと欲
(ネク)」
※
曾丹集(11C初か)「を山たのみたえせしまに天にます
岩戸の神をねがぬ日となき」
のみ【祈】
〘名〙 (動詞「のむ(祈)」の
連用形の
名詞化) 祈ること。こい願うこと。ひれ伏すこと。祈り。
※
古事記(712)下「奴にあれば、奴随らに覚らずて、過ち作りしは甚畏し。故、
能美(ノミ)の
御幣の物を献らむ〈能美の
二字は音を以ゐよ〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報