亡魂(読み)ボウコン

精選版 日本国語大辞典 「亡魂」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐こんバウ‥【亡魂】

  1. 〘 名詞 〙 死んだ人の霊。死人の魂。また、成仏できないで迷っている霊魂。幽霊。
    1. [初出の実例]「雖朝夕流涙、日夜含一レ慟、无亡魂」(出典性霊集‐八(1079)三嶋大夫為亡息女書写供養法花経講説表白文)
    2. 「今勅使尋来て宣命を読けるに亡魂いかにうれしとおぼしけむ」(出典:高野本平家(13C前)三)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐段伝〕

なき【亡】 魂(たま)

  1. 亡き人のたましい。死者の霊魂。亡魂。亡霊。
    1. [初出の実例]「君がすむ横川の水しにごらずばわがなきたまは常に見せてむ」(出典:多武峰少将物語(10C中))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「亡魂」の読み・字形・画数・意味

【亡魂】ぼう(ばう)こん

死者の霊。晋・潘岳寡婦の賦〕氣して胸に乘じ、涕(なみだ)して枕にる。きて永なり。時忽(こつ)として其れ(す)ぎて盡く。

字通「亡」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android