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移調楽器 いちょうがっきtransposing musical instruments

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

移調楽器
いちょうがっき
transposing musical instruments

実音とは別の調で記譜される楽器。バルブやキーが発明される以前の管楽器では,その基調が最も演奏しやすかったために,この記譜上の習慣が起った。たとえばイ調クラリネットでは,イ長調がハ長調で記譜される。ただし,現代の作曲家は実音で記譜する場合が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

いちょうがっき【移調楽器】

実音と違う高さに移調して書いた楽譜を,正規のものとして常用する楽器の総称。その楽器にとっての基本の調が,楽譜上ではハ調になるように移調する。楽器自体というより,むしろ演奏の便から出た楽譜の書き方の問題である。たとえば木管楽器イングリッシュホルン(コーラングレ)の基調はヘ調であるが,5度高く移調し,ヘ音が鳴るべきところをハ音として書く。これによって音符の見かけ上の高さと実際の奏法の対応関係が,同族楽器オーボエと一致し,両楽器を1人で担当するのが楽になる。

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大辞林 第三版の解説

いちょうがっき【移調楽器】

記譜音と実音とが異なる楽器。クラリネット・トランペットなど管楽器に多く、変ロ調クラリネットの場合、譜面のハ音を奏すると実際には一全音低い変ロ音が出る。

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