稲荷山遺跡(読み)いなりやまいせき

日本歴史地名大系 「稲荷山遺跡」の解説

稲荷山遺跡
いなりやまいせき

[現在地名]笠懸村西鹿田 稲荷山

鹿田山しかだやま丘陵地にある。丘陵上は豊富な湧水があり、また丘陵上面が平坦なため遺跡が密集する地域で、当遺跡は丘陵の最北端に位置する。この一帯は戦後の開墾により大量の遺物が収集保存されていたが、発掘調査は昭和五三年(一九七八)に実施され、先土器時代の細石刃核二点と尖頭器が検出された。主要な遺構としては、縄文時代前期諸磯a式土器を中心の時期とする住居跡一八軒、六四を数える土壙が発見された。出土遺物は早期撚糸文土器から条痕文土器が散見され、主体は前期黒浜式から諸磯b式にかけての土器が占める。


稲荷山遺跡
いなりやまいせき

[現在地名]杵築市守江

守江もりえ湾を南に見下ろす標高四五メートル前後の丘陵上に所在する縄文時代早期の遺跡。昭和四二年(一九六七)に調査され、遺跡は風化した安山岩の礫が基盤をなし、生活面は礫層の直上にある。風化礫を集積した炉跡らしいものが発見され、住居跡と考えられる。出土遺物には押型文土器・無文土器があり、器形は尖底深鉢が大部分を占めている。


稲荷山遺跡
いなりやまいせき

[現在地名]真岡市高瀬町 稲荷山

鬼怒川東岸にあり、南流するよんあざ用水の西岸高台地の辺縁部を占める。墳丘をもった方形周溝墓五基が知られ、一号墓は一九メートルに一八・五メートルで、周溝をめぐらし、台状部に土壙をもつ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「稲荷山遺跡」の解説

いなりやまいせき【稲荷山遺跡】


高ヶ坂石器時代遺跡(こうがさかせっきじだいいせき)

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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