穴居(読み)ケッキョ

デジタル大辞泉 「穴居」の意味・読み・例文・類語

けっ‐きょ【穴居】

[名](スル)ほらあなに住むこと。また、その住居。旧石器時代以来の原始的な居住形式。

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精選版 日本国語大辞典 「穴居」の意味・読み・例文・類語

けっ‐きょ【穴居】

  1. 〘 名詞 〙 自然または人造洞穴に住むこと。また、その住居。旧石器時代以来の原始的な居住形式。あなずまい。洞窟住居
    1. [初出の実例]「窩は穴居也。又は窟也。小庵岩窟のやうなる中にかまへられたる乎」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕

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普及版 字通 「穴居」の読み・字形・画数・意味

【穴居】けつきよ

土穴に住む。竪穴横穴穴処。〔易、辞伝下〕上古は居して野處す。後世人、之れに易(か)ふるに宮室を以てす。

字通「穴」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穴居」の意味・わかりやすい解説

穴居
けっきょ
cave-dwelling; pit-dwelling

洞窟や横穴などを住居とする居住様式。中国北部の黄土地帯では黄土によって構成された台地の崖や丘陵斜面などに横穴をうがって住居とすることが古くから行われ,現在でもこのような住居をもつところが多い。アメリカインディアンなかにはアリゾナ砂漠の周辺懸崖に横穴をうがって穴居生活を営んでいる民族がある。

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世界大百科事典(旧版)内の穴居の言及

【住居】より

…より古い時期の住居については,考古学的発掘調査の資料や文献,画像によって大要をうかがうにすぎないが,これらの住いの構造の特色がきわめて早い時期から芽生えた伝統に根ざしていることが知られる。 先史時代の住居には,大きく分けて穴居と干闌(かんらん)の2種の形式があったことが発掘資料により知られる。穴居は新石器時代の普遍的な住居形式として黄河流域を中心に分布し,袋穴,竪穴,半穴居の各類型がある。…

※「穴居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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