デジタル大辞泉
「穴」の意味・読み・例文・類語
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あな【穴】
江戸中期以降の流行語。軽々には人の気づかない世相風俗のある現象や,人間の性癖・欠陥などを言う。そしてその“あな”を指摘した描写や表現を“うがち”と称して戯作(げさく)文学の重要な表現法の一つに数えられる。“うがち”は今日言う風刺や教訓と似てはいるが,それは滑稽性を醸し出すための手段であり,無責任な放言に近い。したがって指摘される“あな”も,より微視的な誇張されたものである場合が多い。うがち【中野 三敏】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
穴
生物の働きによって作られた堆積物中の管状の構造.直線的または曲るものがあり層理にある角度をもっているが,普通は平行または直角である.一般に周囲の堆積物とは異なった粒質や色のもので埋められて保存されている[Pettijohn : 1975].砂中に蠕虫が孔をあけたり岩石中に貝類などが孔を穿った後に,この孔に砂や泥が入り込んで固まってできた棒状の物体をburrowという[渡辺編 : 1935].生痕の一種.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
穴
1957年公開の日本映画。監督:市川崑、脚本:久里子亭、撮影:小林節雄。出演:京マチ子、船越英二、山村聡、菅原謙二、石井竜一、北林谷栄、川上康子ほか。サスペンス・コメディ。
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世界大百科事典内の穴の言及
【気】より
…そのコースを〈地脈〉という。風水説では,この地脈を〈竜〉とよび,そのなかでも生気のわだかまる所を特に〈穴〉とよび,そこに墓を営むと生気が死者の肉体を媒介にして子孫に感応し,その家は栄えるという。このように大地は,気というエネルギーに充たされた,一個の巨大な生命体と考えられていたのである。…
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