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空即是色 くうそくぜしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

空即是色
くうそくぜしき

仏教用語。「色即是空,空即是色」と用いられる言葉。玄奘訳『般若心経』に出る。この世のすべての事象は,永遠不変の本質をもつものではなく,すべてであり,また,空であることがこの世のすべての事象を成立させる道理であるということ。この句のなかの「」は物質的存在,形をとっているものを意味する。

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デジタル大辞泉の解説

くう‐そく‐ぜ‐しき【空即是色】

仏語。一切の存在は現象であって空であるが、その空であることが体得されると、その現象としての存在がそのまま実在であるとわかるということ。「般若心経(はんにゃしんぎょう)」には「色即是空、空即是色」とある。

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大辞林 第三版の解説

くうそくぜしき【空即是色】

「般若はんにや心経」の語。宇宙の万物の真の姿は空であって、実体ではない。しかし、空とは、一方的にすべてを否定する虚無ではなく、知覚しているこの世の現象の姿こそが空である、ということ。 → 色即是空

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世界大百科事典内の空即是色の言及

【般若心経】より

… 内容は,表題のとおり,広大な般若経典の心髄をきわめて簡潔にまとめたもので,観自在菩薩(観音)が般若波羅蜜多(完全なる智慧)の行を修めて五蘊(ごうん)(存在の五つの構成要素)が空(無実体)であると悟ったことから説き起こし,仏弟子舎利子に対し,いっさいの存在が空であることを説き,最後に真言を説いている。とくに物質的存在は無実体であり,無実体なるものが物質的存在であるという意味の〈色即是空,空即是色〉という文句はよく知られる。 サンスクリット原典は古くから日本に伝えられ,とくに法隆寺に伝わる小品の貝葉(ばいよう)(609年将来)は貴重な文化財となっている。…

【菩提】より

…しかし諸法皆空を覚った覚者から見ると,存在するものは有も空も超越した実在そのものであるから諸法実相である。このような一段高められた菩提では,色即是空であるとともに空即是色なので,おなじ菩提でも浅深の差があることがわかる。一方は否定的な覚であり,一方は肯定的な覚で,いずれも存在に執着と煩悩がない点で菩提なのである。…

※「空即是色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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