色即是空(読み)シキソクゼクウ

大辞林 第三版の解説

しきそくぜくう【色即是空】

〘仏〙 〔般若心経〕 この世にあるすべてのもの(色)は、因と縁によって存在しているだけで、固有の本質をもっていない(空)という、仏教の基本的な教義。 → 空即是色

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精選版 日本国語大辞典の解説

しき‐そく‐ぜ‐くう【色即是空】

〘連語〙 仏語。物質的な存在はその真相、その当体において(くう)であり、執着される何ものもないということ。→空即是色
※往生要集(984‐985)大文四「是空故、謂之真如実相
※謡曲・山姥(1430頃)「邪正一如と見る時は、色即空そのままに、仏法あれば世法あり」 〔般若心経〕

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世界大百科事典内の色即是空の言及

【般若心経】より

… 内容は,表題のとおり,広大な般若経典の心髄をきわめて簡潔にまとめたもので,観自在菩薩(観音)が般若波羅蜜多(完全なる智慧)の行を修めて五蘊(ごうん)(存在の五つの構成要素)が空(無実体)であると悟ったことから説き起こし,仏弟子舎利子に対し,いっさいの存在が空であることを説き,最後に真言を説いている。とくに物質的存在は無実体であり,無実体なるものが物質的存在であるという意味の〈色即是空,空即是色〉という文句はよく知られる。 サンスクリット原典は古くから日本に伝えられ,とくに法隆寺に伝わる小品の貝葉(ばいよう)(609年将来)は貴重な文化財となっている。…

【菩提】より

…しかし諸法皆空を覚った覚者から見ると,存在するものは有も空も超越した実在そのものであるから諸法実相である。このような一段高められた菩提では,色即是空であるとともに空即是色なので,おなじ菩提でも浅深の差があることがわかる。一方は否定的な覚であり,一方は肯定的な覚で,いずれも存在に執着と煩悩がない点で菩提なのである。…

※「色即是空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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