空拳(読み)くうけん

精選版 日本国語大辞典 「空拳」の意味・読み・例文・類語

くう‐けん【空拳】

〘名〙
① 手に何も持っていないこと。にぎりこぶしだけであること。武器などを手にしていないこと。徒手空手素手(すで)
空華集(1359‐68頃)一〇・謝答瑞谷菴雅蔵主「慣空拳小児、思量忽憶侍先師
江戸繁昌記(1832‐36)三「遂に空拳を把て相ひ搏つ」 〔塩鉄論‐険国〕
② 自分ひとりで事に当たること。他人援助を受けないこと。
※蛻巖集(1742‐46)三・不能買書「恵車鄴架満天地、誰信空拳猶突囲」

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デジタル大辞泉 「空拳」の意味・読み・例文・類語

くう‐けん【空拳】

手に武器・道具などを何も持たないこと。素手すで。「徒手空拳
財力や他人の援助などに頼らず、自力で事に当たること。「赤手空拳
[類語]素手手ぶら徒手空手丸腰無腰徒手空拳

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普及版 字通 「空拳」の読み・字形・画数・意味

【空拳】くうけん

徒手。頼るべき手段がないこと。〔塩鉄論、険固〕戍卒陳、將帥の任、師の衆無く、を奮ひて、百の師を破る。

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