立科町(読み)たてしなまち

日本歴史地名大系 「立科町」の解説

立科町
たてしなまち

面積:六六・四一平方キロ

佐久郡の西端、西は小県ちいさがた郡、南は茅野ちの市に接する。東の望月もちづき町、北の北御牧きたみまき村とともに佐久の川西地方とよばれる標高ほぼ七〇〇―九〇〇メートルの地域を主とするが、南へ紐状に突出して芦田あした川をさかのぼり、雨境あまざかい峠の南に開ける白樺しらかば高原を含む。きわめて特殊な形をした町である。

藤沢ふじさわ牛鹿うしろく細谷ほそや中原なかはら一帯と古町ふるまち地区は沢水を使って、古くから農耕していたことが遺跡の分布で知られ、古町には蓼科たてしな神社の里宮や中世芦田(依田、後に松平)氏の城館跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「立科町」の意味・わかりやすい解説

立科〔町〕
たてしな

長野県中部,蓼科山の北斜面から佐久盆地西部を占める町。 1955年芦田,横鳥,三都和の3村が合体,58年町制。中心集落の芦田は近世中山道宿場町で,現在は周辺農村の商業の中心。農村部では米作を中心にリンゴを栽培する。蓼科山北西側の白樺高原には女神湖,蓼科御泉水自然園があり,高原観光地としてにぎわう。町域の一部は八ヶ岳中信高原国定公園に属する。国道 142号線が通る。面積 66.87km2人口 6612(2020)。

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