芦田(読み)アシダ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「芦田」の意味・わかりやすい解説

芦田
あしだ

長野県北佐久(さく)郡立科町(たてしなまち)の一地区。旧芦田村。国道142号と旧中山道が併行し、あるいは重なって東西に抜けている。蓼科(たてしな)山北麓(ろく)にあり、立科町の中心集落。中山道(なかせんどう)芦田宿として慶長(けいちょう)年間(1596~1615)に新設、現在も本陣の建物の一部が残っている。周辺部の日常買物町をなし、近くに笠取峠(かさとりとうげ)の名所がある。

[小林寛義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芦田」の意味・わかりやすい解説

芦田
あしだ

広島県南東部,福山市北部の一地区。芦田川の支流有地 (あるじ) 川流域に位置。旧町名。 1974年福山市に編入。江戸時代中期から農村工業として綿織物業が興ったが,幕末に有地で絣 (かすり) 織物が考案され,のちに備後絣として近隣に広まった。現在も繊維関連工場がある。

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世界大百科事典(旧版)内の芦田の言及

【立科[町]】より

…町域は南北に細長くのび,南縁には蓼科(たてしな)山,八子ヶ峰(やしがみね)がそびえる。中心集落の芦田は近世には中山道の宿駅として栄え,小諸藩の生糸改所が設けられていた。江戸前期に塩沢堰などの用水が開削されて新田開発が進み,近年まで稲作中心の農業が行われてきたが,現在は畜産,リンゴ・タバコ栽培なども盛んになっている。…

※「芦田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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