突風による災害を防止するため、気象庁が2008年(平成20)3月から発表を開始した気象情報。雨と風の動きを三次元で連続的に監視できる気象ドップラーレーダーによる観測等から、今まさに竜巻やダウンバースト等の激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断したときに、雷注意報を補足する情報として文章形式で発表する。有効期間は発表から1時間とする。2010年5月からは、発達した積乱雲に伴う激しい突風を予報する竜巻発生確度ナウキャスト(短時間予測情報)および雷を予報する雷ナウキャストも発表している。なお、半日~1日程度前には気象情報で「竜巻などの激しい突風のおそれ」と明記して注意をよびかけ、数時間前には雷注意報でも「竜巻」と明記して注意をよびかけている。
激しい突風をもたらす竜巻などの現象は、発現時間が短く、発現現場もきわめて狭い範囲に限られるので、竜巻注意情報や竜巻発生確度ナウキャストで竜巻の危険性が発表された場合には、まず周囲の空の状況に注意を払い、空が急に真っ暗になる、大粒の雨が降り出す、雷が起こるなど、積乱雲が近づく兆候が確認された場合には、頑丈な建物に避難するなど身の安全を図ることがたいせつである。
[饒村 曜]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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