笠井(読み)かさい

精選版 日本国語大辞典 「笠井」の意味・読み・例文・類語

かさい かさゐ【笠井】

静岡県浜松市の地名。旧浜名郡笠井町。笠井縞(遠州縞)といわれる綿布産地

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「笠井」の意味・わかりやすい解説

笠井
かさい

静岡県浜松市東区の一地区。旧笠井町。天竜川下流右岸に位置する。戦国時代、1と5の日に市(いち)が立ち、江戸時代には東海道屈指の市といわれ、織物穀類食塩家具雑貨などあらゆる生活必需品が取引された。江戸後期には織物業発達で木綿織物取引の中心。5と10の日の定期市となり、五十の市とよばれた。市神の笠井観音は縁日でにぎわう。

[川崎文昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「笠井」の意味・わかりやすい解説

笠井
かさい

静岡県西部,浜松市南東部の旧町域。 1954年浜松市に編入。 2007年政令指定都市化に伴い東区の一部となった。江戸末期,綿花,アイ (藍) の商品作物が栽培され,農家副業として笠井縞織が盛んとなり,その集散地,市場町として栄えた。天竜川伏流水を利用した高級先染め綿織物などの染色工場が多い。付近はヘチマ,ショウガの特産地。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android