ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「笠亭仙果」の意味・わかりやすい解説
笠亭仙果
りゅうていせんか
[没]明治1(1868).2.9. 江戸
江戸時代後期の合巻 (ごうかん) 作者。姓,高橋,また大宅。名,広道。字,子田。通称,弥太郎。熱田大神宮神領の里正の家に生れ,若くして鈴木朖 (あきら) に学んだ。のち江戸に出て柳亭種彦の門人となって戯作に志し,種彦没後,一時2世種彦を名のったが,のちに種秀と改めた。江戸後期の長編合巻時代の代表的作者の一人。2世浅草庵について狂歌をたしなみ,4世浅草庵と号した。代表作は合巻『八犬伝犬廼草紙』 (1848) ,『女水滸伝』 (50) ,書目『種彦俳書目録』 (32成立) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報