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笠亭仙果

朝日日本歴史人物事典の解説

笠亭仙果

没年:明治1.2.9(1868.3.2)
生年:文化1(1804)
江戸末期の戯作者。名古屋熱田の質屋橘屋に生まれ,通称を橘屋弥太郎。本名は高橋広道。青年時,名古屋で鈴木朖 や本居家の門人となって,国学,歌道を学ぶ傍ら,戯作を好んで,文政末年,柳亭種彦の門人となり,天保初年から合巻を発表。弘化2(1845)年,父の破産に伴い,江戸へ出て,本格的に狂歌や国学に従事するが,戯作の方面にも才能をのばして,代表作『雪梅芳譚犬の草紙』56編(1848~81)をはじめとする長編合巻の世界に活躍した。文久1(1861)年からは2代目種彦も名乗っている。<参考文献>石川了「初代笠亭仙果―その著作活動」(『国語国文研究』1976年8月号)

(中野三敏)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

笠亭仙果
りゅうていせんか

[生]文化3(1803).尾張,熱田
[没]明治1(1868).2.9. 江戸
江戸時代後期の合巻 (ごうかん) 作者。姓,高橋,また大宅。名,広道。字,子田。通称,弥太郎。熱田大神宮神領の里正の家に生れ,若くして鈴木朖 (あきら) に学んだ。のち江戸に出て柳亭種彦の門人となって戯作に志し,種彦没後,一時2世種彦を名のったが,のちに種秀と改めた。江戸後期の長編合巻時代の代表的作者の一人。2世浅草庵について狂歌をたしなみ,4世浅草庵と号した。代表作は合巻『八犬伝犬廼草紙』 (1848) ,『女水滸伝』 (50) ,書目『種彦俳書目録』 (32成立) 。

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世界大百科事典内の笠亭仙果の言及

【柳亭種彦】より

…従来伝奇色の強かった合巻に情趣を導入し,措辞の調子も配慮し,合巻を文芸として高尚なものにしている。没後,門人笠亭仙果が2世種彦を,高畠藍泉が3世を継ぐ。【鈴木 重三】。…

※「笠亭仙果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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