第一中央汽船(読み)だいいちちゅうおうきせん(英語表記)DAIICHI CHUO KISEN KAISHA

共同通信ニュース用語解説 「第一中央汽船」の解説

第一中央汽船

1892年2月創業の中堅海運会社。海運大手の商船三井グループ会社で、本社は東京都中央区。鉄鉱石石炭などの運搬主力事業だが、ライバルとの競争激化もあって海運市況が低迷し、業績が悪化していた。事業の見直しで外航液化石油ガス(LPG)タンカー事業からは撤退している。15年3月末の連結従業員数は400人余り。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第一中央汽船」の意味・わかりやすい解説

第一中央汽船
だいいちちゅうおうきせん
DAIICHI CHUO KISEN KAISHA

海運会社。1933年創業の会陽汽船を前身とする第一汽船と,1942年住友鉱業など 13社により創立された中央汽船運航を前身とする中央汽船が,1960年に合併して設立。のち,大阪商船三井船舶(現商船三井)の系列会社となった。鉄鋼原料のほか,タンカー輸送,米の輸送などを手がけた。石炭,鉄鉱石などを運ぶ,ばら積み船を主力としていたが,その需要の多くを占める中国の景気低迷を受け業績が悪化,2015年民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請し,倒産。2016年民事再生手続きが終結した。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「第一中央汽船」の解説

第一中央汽船

正式社名「第一中央汽船株式会社」。英文社名「DAIICHI CHUO KISEN KAISHA」。海運業。昭和35年(1960)「第一汽船株式会社」と「中央汽船株式会社」が合併し設立。本社は東京都中央区新富。商船三井系の海運会社。外航の不定期船大手。住友金属工業の鉄鋼原料などが主力。ほかに貸し船も。東京証券取引所第1部上場。証券コード9132。

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