粃糠疹(読み)ひこうしん

精選版 日本国語大辞典 「粃糠疹」の意味・読み・例文・類語

ひこう‐しん ヒカウ‥【粃糠疹】

〘名〙 皮膚表層角質が増殖し、剥離(はくり)してきわめて細かい落屑を付着する状態

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デジタル大辞泉 「粃糠疹」の意味・読み・例文・類語

ひこう‐しん〔ヒカウ‐〕【×××疹】

皮膚の表層の角質が増殖してぬかのようにはがれる症状

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百科事典マイペディア 「粃糠疹」の意味・わかりやすい解説

粃糠疹【ひこうしん】

皮膚に角質が増して米ぬか様に落屑(らくせつ)する状態。顔面単純性粃糠疹はたけ),頭部粃糠疹ふけ)のほか,肘頭(ちゅうとう),膝蓋(しつがい)などに,毛孔に一致した丘疹が密生し,融合して特有の黄赤褐色を呈する毛孔性紅色粃糠疹などがある。ビタミンA軟膏や副腎皮質ホルモン剤で治療する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「粃糠疹」の意味・わかりやすい解説

粃糠疹
ひこうしん

粃糠米糠(ぬか))様の細かい落屑(らくせつ)を特徴とする皮膚病病名に用いられる。顔面単純性粃糠疹はその一例であるが、これは小児期ないし思春期に多く、貨幣2倍大くらいの類円形病変を生じ、自覚症状はない。単純な外用薬が有効である。

[川村太郎]

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