脂粉(読み)シフン

精選版 日本国語大辞典 「脂粉」の意味・読み・例文・類語

し‐ふん【脂粉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. べにとおしろい。
    1. [初出の実例]「脂粉侵霜減、花簪昌雪残」(出典文華秀麗集(818)中・奉和王昭君〈藤原是雄〉)
    2. [その他の文献]〔史記‐佞幸伝〕
  3. 化粧。よそおい。
    1. [初出の実例]「猗虖、其為外也、風月鶯花。其為内也、猗羅脂粉。一事一物、皆是温和」(出典:菅家文草(900頃)二・早春、侍宴仁寿殿、同賦春暖)
    2. 「此の祭礼としを経て絶ゆるなく、いよいよ指粉をぞそへられ侍る」(出典:古今著聞集(1254)四)
    3. [その他の文献]〔楊太真外伝〕
  4. いつわったよそおい。粉飾
    1. [初出の実例]「云守護、云御使、専為濫悪之脂粉、豈非造意之忽張哉」(出典:東大寺文書‐元徳二年(1330)一〇月・東大寺申状案)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「脂粉」の読み・字形・画数・意味

【脂粉】しふん

べにと、おしろい。〔淮南子、脩務訓〕曼頰(まんけふ)齒、形夸(うつく)しくして骨佳(よ)く、脂澤を待たずして、性(よろこ)ぶべきは、西施・陽なり。

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