デジタル大辞泉
「島後」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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島後
どうご
隠岐諸島のうち最大の島の称で、周辺の小島を含む。島前の北東にある。現在は隠岐郡西郷町・都万村・布施村・五箇村の町村域で、古代より周吉郡・穏地郡が成立していた。島後の呼称は島前を含め、山陰道に対する道前・道後であるという説がある。鎌倉期より道前がみえるので、道後の呼称も早くから行われていたと考えられるものの、史料上は慶長一四年(一六〇九)の吉晴寄進状(隠岐国代考証)に「島後後国寺」とあるのが早い。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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島後
どうご
島根県北部、隠岐(おき)諸島東部にある諸島中最大の島。面積242.97平方キロメートル。隠岐の島町に属する。大満寺(だいまんじ)山(608メートル)を中心とする山地は起伏が大きく、片麻(へんま)岩類や第三紀層下部、安山岩類、アルカリ流紋岩類・玄武岩類の3種の火山体が重なりあっている。更新世(洪積世)の地殻変動で日本海に地塁として残ったものである。海岸部にそそり立つ岩壁は日本海の風波に侵食されて多彩な景観をつくり、全島が大山(だいせん)隠岐国立公園域にある。人口1万6099(2009)。
[飯田 光]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の島後の言及
【隠岐】より
…島根県北東部,日本海に浮かぶ諸島。ほぼ円形の島後(どうご)と南西の知夫里(ちぶり)島,中ノ島,西ノ島(この3島を島前(どうぜん)という)の4島のほか,約180の小島からなる。かつて島後は周吉(すき),穏地(おち)の2郡,島前は知夫,海士(あま)の2郡に分かれていたが,1969年4郡を合併して全域を隠岐郡と改称した。…
【島根[県]】より
…山間部には小盆地が発達し,とくに出雲地方の山間部には近世の砂鉄採取地が,盆地,段丘上に特有の地形を残す。隠岐諸島は日本最古の岩石ともいわれる隠岐片麻岩を基盤とする島後(どうご)と,焼火(たくひ)山を中央火口丘とし,西ノ島,中ノ島,知夫里(ちぶり)島に囲まれた内海をカルデラ火口原とする島前(どうぜん)からなる。島前,島後ともに海食崖がとくに島の北西側に発達している。…
※「島後」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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