デジタル大辞泉
「紅蓮」の意味・読み・例文・類語
ぐ‐れん【▽紅×蓮】
1 紅色の蓮の花。紅蓮華。
「―白蓮の香ゆかしく」〈露伴・五重塔〉
2 「紅蓮地獄」の略。
3 燃え盛る炎の色のたとえ。「紅蓮の炎」
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ぐ‐れん【紅蓮】
- 〘 名詞 〙
- ① =ぐれんげ(紅蓮華)①
- [初出の実例]「蓮 白蓮 紅蓮」(出典:俳諧・山の井(1648)夏)
- ② 猛火の炎のたとえ。
- [初出の実例]「紅蓮(グレン)の如くなる人の舌一つ、土の底に有て」(出典:太平記(14C後)一八)
- ③ 真紅の色をたとえていう。
- [初出の実例]「和光の瑞籬測らずも血を流せる属穢となり、紅蓮の濁水神前に湛へたり」(出典:応仁略記(1467‐70頃か)下)
- ④ 「ぐれんじごく(紅蓮地獄)」の略。
- [初出の実例]「寒風膚を徹(とほ)す暁は、紅蓮罪苦の氷を畏べし」(出典:愚迷発心集(1213頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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紅蓮
ぐれん
もと仏教語で、紅色のハス(蓮)の花のこと。サンスクリット語でpadma(パドマ)といい、仏典では鉢特摩とも音訳する。また、八寒(はちかん)地獄の第7番目「紅蓮地獄」を略して紅蓮とよぶ。この地獄に落ちた者は、酷寒のために皮肉がはじけ裂けて血に染まり、紅色のハスの花の様相を呈するので、この名がある。この地獄よりさらに寒さと苦痛の大きい地獄が、第8番目の「大紅蓮」である。後世には、花を炎に見立てて猛火の形容として用いる。
[藤井教公]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「紅蓮」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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