精選版 日本国語大辞典 「素意」の意味・読み・例文・類語 そ‐い【素意】 〘 名詞 〙① かねてからの願い。平素からの思い。素志。素懐。本心。[初出の実例]「青水渓辺唯素意、綺羅帳裏幾黄昏」(出典:菅家文草(900頃)五・劉阮遇渓辺二女詩)「鎌倉中へ入られざる間、素意をのぶるにあたはず」(出典:平家物語(13C前)一一)[その他の文献]〔南史‐劉善明〕② 遺言。遺命。故人の宿志。[初出の実例]「明観所労急危之上、任二亡母遺命一相二副年継文書等一令二譲附一之着、守二彼素意一殊訪二先祖之亡魂一、可レ被二専追善一也」(出典:白河本東寺百合文書‐一七二・宝治二年(1248)三月二日・明観譲状) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「素意」の解説 素意 そい ?-1094 平安時代中期-後期の歌人。祐子内親王家紀伊の夫。「六条斎院歌合」などに参加。康平7年(1064)出家,延久3年大和(奈良県)多武峰(とうのみね)にうつり,永保3年和泉(いずみ)(大阪府)に寂静(じゃくじょう)寺をひらく。「多武峰往生院歌合」の判者をつとめ,「後拾遺和歌集」に7首,「千載和歌集」に1首がのっている。寛治(かんじ)8年2月29日死去。俗名は藤原重経。通称は紀伊入道。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例