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細線細工 さいせんざいく

世界大百科事典 第2版の解説

さいせんざいく【細線細工】

金銀の延びる性質を利用して細い糸状や粒子とし,地板に鑞付(ろうづけ)して装飾的効果を高める貴金属工芸の技術。細金細工(さいきんざいく∥ほそがねざいく)ともいう。イタリア語filigranaに由来する英語のfiligreeの訳。filigreeを線細工に限定し,粒細工をgranulationということが多い。最古の例はメソポタミアのウル王墓出土の金製短剣(前2500ころ)で,エジプト第12王朝の初め(前1920ころ)のダフシュール出土の頸飾にみられるように,粒細工の技術を習得していた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の細線細工の言及

【彫金】より

…【香取 忠彦】
[西洋]
 西洋においても,彫金の技法はおもに金属表面に加飾を施すために使われる。技法には大きく分けて,鑿(のみ)(ビュラン)を使って線刻をするエングレービングengraving,象嵌damascening,鏨(たがね)で金属板に刻印するスタンピングstampingなどがあり,このほか金属粒や金属線を表面に蠟(ろう)付けする細線細工granulation,filigreeなどもある。また,さらに七宝や宝石細工などを施す下準備としてもさまざまな彫金技法が組み合わされる。…

※「細線細工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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