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細菌性食中毒 さいきんせいしょくちゅうどくbacterial food poisoning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

細菌性食中毒
さいきんせいしょくちゅうどく
bacterial food poisoning

食物摂取によって起る中毒のうち,細菌に起因するものをいうが,腸チフス赤痢のような伝染性疾患や寄生虫症は含めない。感染型と毒素型に分けられ,前者の代表にはサルモネラ中毒があり,後者にはブドウ球菌のつくるエンテロトキシンによる中毒がある。集団発生が多いので,原因の発見は比較的容易であるが,まれに重症者が発生することがある。

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栄養・生化学辞典の解説

細菌性食中毒

 細菌が増殖した食物を摂取することによって起こる中毒症状

出典|朝倉書店栄養・生化学辞典について | 情報

家庭医学館の解説

さいきんせいしょくちゅうどく【細菌性食中毒】

 細菌が感染しておこる食中毒には、感染型食中毒と毒素型食中毒とがあります。
●感染型食中毒
 食品といっしょに口から入った細菌は、胃腸内でしだいに繁殖(はんしょく)し、その結果、胃腸炎がおこってきます。
 このようにしておこるのが感染型食中毒です。
 細菌が繁殖するまでに時間がかかるので、症状が現われてくるまでに早くても8時間以上、多くは24時間以上かかります。
 発熱をともなうことが多いのが特徴です。
●毒素型食中毒
 細菌には、食品の中で繁殖して、毒素を生産するものがあります。
 この毒素を含んだ食品を摂取すると、胃腸や神経が障害を受けます。
 このようにしておこるのが毒素型食中毒です。
 人の体内で繁殖する手間がかからないので、原因食を摂取してまもなく、ふつうは2~4時間で症状が現われてきます。
 この食中毒は、ふつう、発熱がみられません。

出典|小学館家庭医学館について | 情報

世界大百科事典内の細菌性食中毒の言及

【食中毒】より

…寄生虫によるものやウイルスによるものは,食中毒としては扱わない。細菌性食中毒はさらに感染型(サルモネラ菌属,腸炎ビブリオなど),食品内毒素型(ブドウ球菌,ボツリヌス菌など),生体内毒素型(ウェルシュ菌,毒素型大腸菌など)に大別される。食品内毒素型食中毒は,摂食時にすでに大量の毒素が汚染食品中に産生されており,生体内で細菌が増殖してから症状を呈する感染型や生体内毒素型に比べ,摂食から発症までの時間(潜伏期)が短いのが特徴で,特にブドウ球菌食中毒では,摂食後30分くらいで発症することもある。…

【病原細菌】より


[食中毒]
 ある種の病原細菌は,基本的にはヒトからヒトへの感染の伝播を起こさず,その細菌が食品を汚染し増殖した後に,ヒトに摂取されて感染症ないし中毒症を引き起こす場合がある。この種のものを細菌性食中毒と呼ぶ。伝染病と細菌性食中毒の違いは,感染成立のために必要とする菌数の違いにある。…

※「細菌性食中毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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