家庭医学館 「細菌性食中毒」の解説
さいきんせいしょくちゅうどく【細菌性食中毒】
●感染型食中毒
食品といっしょに口から入った細菌は、胃腸内でしだいに繁殖(はんしょく)し、その結果、胃腸炎がおこってきます。
このようにしておこるのが感染型食中毒です。
細菌が繁殖するまでに時間がかかるので、症状が現われてくるまでに早くても8時間以上、多くは24時間以上かかります。
発熱をともなうことが多いのが特徴です。
●毒素型食中毒
細菌には、食品の中で繁殖して、毒素を生産するものがあります。
この毒素を含んだ食品を摂取すると、胃腸や神経が障害を受けます。
このようにしておこるのが毒素型食中毒です。
人の体内で繁殖する手間がかからないので、原因食を摂取してまもなく、ふつうは2~4時間で症状が現われてきます。
この食中毒は、ふつう、発熱がみられません。