絆れる(読み)ほだされる

精選版 日本国語大辞典 「絆れる」の意味・読み・例文・類語

ほださ‐・れる【絆れる】

連語〙 ほださ・る 〘連語〙 (動詞「ほだす(絆)」に受身の助動詞「れる(る)」の付いたもの)
① 身の自由を束縛される。
伊勢物語(10C前)六五「この男にほだされて、とてなん泣きける」
② ある考えにとらわれて心や行動が束縛される。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「過去両親三途八難に羈(か)け縻(ホタサ)れて今にいたるまで経廻る者の為に」
③ 特に、相手の情にひきつけられて心や行動の自由が縛られる。
撰集抄(1250頃)一「よしなき女の色にほたされて〈略〉いたづら月日を過して、心とうきめを見るわざ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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