労しい(読み)イタワシイ

デジタル大辞泉 「労しい」の意味・読み・例文・類語

いたわし・い〔いたはしい〕【労しい】

[形][文]いたは・し[シク]《いたわりたくなる状態である、の意》
気の毒で同情しないではいられない。不憫ふびんである。「―・い身の上
気苦労である。気づかわしい。
「願はくは、大王おほきみ―・しといふとも、なほ天皇位あまつひつぎしろしめせ」〈允恭紀〉
大切に思っている。いたわって大事にしたい。
「かれもこれも―・しくて、いづれも思しめし煩はれき」〈平家・八〉
病気苦しい
我が身も、すこしありしよりは―・しくなりたるを」〈狭衣・一〉
[派生]いたわしげ[形動]いたわしさ[名]
[類語]気の毒可哀相かわいそう哀れ哀れむ不憫ふびん痛痛しい痛ましい思いやる思うおもんぱかいとおしむほだされる忍びない見るに忍びない見るに堪えない身につまされる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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