総掛り(読み)ソウガカリ

デジタル大辞泉 「総掛り」の意味・読み・例文・類語

そう‐がかり【総掛(か)り/総懸(か)り】

全軍で攻撃すること。総攻撃
全員が力を合わせて事に当たること。「一家―で大掃除をする」
ある事に使った費用総計
[類語]だれも・誰しも誰も彼も全員総員一同一統満座満場みんな皆皆皆さん皆様皆皆様皆が皆総出猫も杓子も

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精選版 日本国語大辞典 「総掛り」の意味・読み・例文・類語

そう‐がかり【総掛・総懸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 全軍で攻撃すること。総攻撃。
    1. [初出の実例]「馬場民部、惣(ソウ)かかりに、しかくるをみて、北条衆敗軍也」(出典甲陽軍鑑(17C初)品三一)
    2. 「すはすは時は今なり。惣かかりにかかれや者共」(出典:太閤記(1625)六)
  3. 全員で協同して一つの事にあたること。
    1. [初出の実例]「総掛(ソウガカ)りに支度手伝はれて」(出典:別れ霜(1892)〈樋口一葉〉七)
    2. 「村中総掛りでやるんだね」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
  4. 全部の費用。すべての入費。ある費用の総計。
  5. 囲碁で、四隅(よすみ)とも締まらないで、互いにカカリあった布石。主に八手目までにそうなる形をいう。

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