豆満江(読み)とまんこう

百科事典マイペディアの解説

豆満江【とまんこう】

朝鮮民主主義人民共和国北東部,中国とロシアとの国境を流れる川。中国では図們江(ともんこう)。全長521km,朝鮮第3の川。白頭山東部に発し,小紅端水,西頭水などを合わせ,南東流して日本海(東海)に注ぐ。流域には褐炭,ニッケル,クロム,マンガンなどが豊富。流域一帯では林業のほかジャガイモ,トウモロコシ,タバコ,麻,テンサイなどが栽培される。船便は河口から85kmまで。河口部分が羅津・先鋒(現羅先)市であり,ここを〈自由経済貿易地帯〉として外国企業の誘致が計画されている。→豆満江開発計画
→関連項目咸鏡北道間島朝鮮摩天嶺山脈茂山両江道

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世界大百科事典 第2版の解説

とまんこう【豆満江 Tumang‐gang】

朝鮮半島の東北部,朝鮮と中国およびロシアの国境をなす川。名称は女真語に由来し,中国では図們(ともん)江と表記する。白頭山に水源を発し,西頭水,琿春河などの支流を集めながら東流,西水羅半島の東方で日本海に注ぐ。長さは521kmあり,流域面積は中国側3万3168km2,朝鮮側1万0513km2あり,ロシア側にはごくわずかしかない。高麗時代まで流域一帯は女真族の勢力下にあったが,李朝初に豆満江を境に南側が朝鮮領に組み込まれた。

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大辞林 第三版の解説

トマンガン【豆満江】

朝鮮民主主義人民共和国と中国・ロシア連邦の沿海州との国境をなす川。長白山脈の白頭山に源を発し、北東流して日本海に注ぐ。長さ444キロメートル。とまんこう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

豆満江
とまんこう / トマンカン

北朝鮮北部で中国とロシアとの国境を流れながら日本海に注ぐ大河。中国では図們江(ともんこう)とよぶ。全長520.5キロメートル、流域面積1万0513平方キロメートル。白頭山の天池に源を発し、東方に流れて北朝鮮と中国との国境を界しながら小紅端水、西頭水を入れ、会寧(かいねい)で会寧川を入れている。穏城(おんじょう)で中国領より南流している海黄河を合流し、南方に向かって曲流しながら新乾で五竜川を入れ、水量を増して大河となり、花崗(かこう)岩地帯を過ぎて下流の沖積層の平野を経て日本海に注いでいる。流域内の地質と資源は、西頭水以西は玄武岩が広がり、中流は花崗岩、花崗片麻(へんま)岩からなっている。会寧より下流の領域、穏城、古乾原(こけんげん)、阿吾地(あごち)などの沿岸地域は、第三紀層の褐炭埋蔵地で、北朝鮮の褐炭生産の80%以上を産出している。また上流部の茂山は11億トンの磁鉄鉱を埋蔵している。林産資源も豊富で、林野地は全流域の94%を占めている。可航距離は河口より85キロメートル。[魚 塘]

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