蒙古襲来に際して、朝廷は各地の寺社、とくに諸国一宮などに対して外敵退散・撃退を祈祷させるが、当社でもそれが実施され、その功により後宇多天皇により正一位勲一等が授けられ、「正一位美和大明神」の神額を与えられたという。応永年間(一三九四―一四二八)には「国主正一位薫壱美和大明神」の神額を後小松天皇から与えられた(社記)。二宮の称は貞治三年(一三六四)二月一五日の一蓮寺寺領目録(一蓮寺文書)にみえるのが早く、同二年七月一〇日に一条甲斐守信方後家現阿が寄進した経田九段のうち「四反二宮経田小石和」とある。文明五年(一四七三)一一月吉日の紀年銘を持つ梵鐘の銘文(甲斐国志)、「王代記」「勝山記」によれば、同四年四月二二日に信濃国
戦国時代初期になって、守護武田信昌の重臣楠甫昌勝の年未詳二月二七日付書状(向嶽寺文書)のなかに、「当国一・二・三・弓矢八幡も御照覧久存贔屓事一点無之候」という起請文言を記しており、二宮が一宮(現一宮町浅間神社)、三宮(現甲府市玉諸神社)や武田氏の氏神である八幡(現韮崎市武田八幡神社)とともに、自らの誓約内容への不履行防止を支えるための権威を確立していた事例として注目される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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