美野里（読み）みのり

日本大百科全書(ニッポニカ)

美野里
みのり

茨城県中部、東茨城郡にあった旧町名（美野里町(まち)）。現在は小美玉市(おみたまし)の北西部を占める地域。1956年（昭和31）堅倉(かたくら)、竹原(たけはら)の2村が合併して美野里村となり、1959年町制施行。2006年（平成18）小川町、玉里村(たまりむら)と合併して市制施行、小美玉市となった。東茨城台地と巴(ともえ)川、園部(そのべ)川の沿岸低地があり、気候は内陸性で、冬の気温はとくに寒冷となる。JR常磐(じょうばん)線羽鳥(はとり)駅があり、国道6号、355号が通じる。石岡市との境に常磐自動車道の石岡小美玉インターチェンジがある。府中（石岡）に近く、中世は大掾(だいじょう)氏領、近世は天領、旗本領などに属した。堅倉に水戸街道の宿場が置かれた。果樹（ナシ、クリ）、野菜、養豚、酪農などの農業が主で、酪農は茨城県で最初に成立し（1941）、乳牛頭数は全県第1位である。ゴム加工、トマト加工、乳製品など近代工業も立地している。

［櫻井明俊］

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

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美野里[町]【みのり】

茨城県中部，東茨城郡の旧町。畑作を主とする農村地帯で，酪農も盛ん。ナシ，クリ，メロン，ニラ，イチゴを産する。中部に国道６号線，西端に常磐線が通じる。住宅地化も進む。2006年３月，東茨城郡小川町，新治郡玉里村と合併し市制，小美玉市となる。61.90km²。２万5036人（2003）。

出典　株式会社平凡社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

美野里
みのり

茨城県中部，小美玉市北西部の旧町域。 1956年竹原村と堅倉村が合体して美野里村となり，1959年町制。 2006年小川町，玉里村と合体して小美玉市となった。中心集落の堅倉は国道6号線と巴川の交点付近に発達。米作，野菜・果樹栽培が行なわれ，工場も進出している。

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改訂新版　世界大百科事典

美野里 (みのり)

→小美玉［市］

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」