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群島理論 ぐんとうりろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

群島理論
ぐんとうりろん

群島が固有の地理的,歴史的,経済的,政治的単位を形成するほど密接な単一体をなしている場合,群島の外端を結んだ線を群島基線とし,基線の内側の群島水域群島国家に固有のものとする考え方をいう。この考え方は,群島を形成する国家において,どのように領海の基線を引くのかという問題に端を発し,第1,2次国連海洋法会議においてインドネシアフィリピンが主張したが,ほとんど問題にされなかった。しかし第3次海洋法会議で前2国とフィジーモーリシャスがその採用を強く迫り,公式に承認されることになった。

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デジタル大辞泉の解説

ぐんとう‐りろん〔グンタウ‐〕【群島理論】

領海の範囲に関して、インドネシアやフィジーなど群島によって構成される国家の主張する理論。群島の外端を結ぶ線を群島基線とし、その外側に領海や経済水域を設定し、内側の水域は国家の主権に属するとする。

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大辞林 第三版の解説

ぐんとうりろん【群島理論】

群島国家の主張する領海に関する理論。フィジーやフィリピンのように近接するいくつかの島によって構成される国家の場合、群島の外端を結ぶ線を群島基線とし、この基線から外に向けて領海や経済水域を設定し、内側の水域を群島国家の主権のもとにおくとするもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

群島理論
ぐんとうりろん

群島によって構成される国家が主張する、領海に関する理論。大洋中の一群の島々と水域について、固有の地理的、経済的および政治的単位を形成するか、または歴史的にそのような単位と認められて、一体として扱う理論である。インドネシア、フィリピン、モーリシャス、フィジーなどの国々は、この理論に基づき、もっとも外側の島を結ぶ線を引き、この線を領海の基線とし、基線の内側の水域を内水に準じた群島水域としている。群島水域は、群島国の領域の一部を構成する。国連海洋法条約では、国際航行にとって必要な水路には、群島水域内に国際海峡のような航路帯を設けて、外国の艦船・航空機の通過のための航行を認めている。[中村 洸]

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