義学(読み)ギガク

デジタル大辞泉 「義学」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐がく【義学】

義塾ぎじゅく」に同じ。
幼童の時、―にしが」〈中村訳・西国立志編
仏教の体系的な教義についての学問修行目的とする行学ぎょうがくに対し、倶舎くしゃ唯識の学問をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「義学」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐がく【義学】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 公益のために設立した学校有志義捐(ぎえん)によって設立した民間の教育機関。義塾
    1. [初出の実例]「幼童の時、義学に徃(き)しが、その師これを非常の鈍物と名づけたり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
  3. 道義の学問。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「義学」の意味・わかりやすい解説

義学
ぎがく
Yi-xue; I-hsüeh

中国,民間の子弟教育機関。宋代には宗族の再編強化の一環として,宗族員の子弟教育のために設立され,明・清時代になると,村落共同体村役場の一部に設けたり,ギルド,同郷団体などによって設けられるものが多かった。教育の内容は,読み,書き,経典の暗誦が主で,儒教主義の初歩を教えた。社学と並んで庶民の教育機関として重要であった。

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