デジタル大辞泉
「肥厚性鼻炎」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ひこうせい‐びえん【肥厚性鼻炎】
- 〘 名詞 〙 鼻腔の粘膜がはれて厚くなる病気。慢性鼻炎の一型とみられるもので、慢性鼻炎を放置した場合などに発病し、鼻づまりなどの症状を伴う。
- [初出の実例]「社会主義者(ソシヤリスト)は肥厚性鼻炎でコカインの中毒を起こして」(出典:アパアトの女たちと僕と(1928)〈龍胆寺雄〉七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
肥厚性鼻炎
ひこうせいびえん
慢性鼻炎でもっとも多い病態で、粘膜が肥厚した状態をいう。肥厚は粘膜の全構成要素に及び、上皮は腺毛(せんもう)を失い扁平(へんぺい)上皮化性傾向を示す。鼻炎が長く続いたためにおこるが、点鼻薬を長期にわたって使用したためにおこること(薬剤性鼻炎)も少なくない。下鼻甲介、ついで中鼻甲介に多い。症状は鼻閉(鼻づまり)が主で、頭重感や不快感を伴うことがある。粘膜は硬く肥厚し、凹凸がある。下鼻甲介の後端では桑実(そうじつ)様に肥大し、後鼻孔を占居していることがある。アドレナリンのような血管収縮剤を塗布しても、腫脹(しゅちょう)が消退しないのが特徴である。治療は、肥厚している粘膜を切除するか、電気焼灼(しょうしゃく)や凝固、ときには冷凍凝固する。
[河村正三]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
肥厚性鼻炎
ひこうせいびえん
hyperplastic rhinitis
鼻腔粘膜,ことに下鼻甲介が増殖肥厚してくる慢性鼻炎の一種。鼻づまり,鼻漏,嗅覚減退を起す。副鼻腔炎 (蓄膿症) があれば,まずこれを治療する。粘膜切除が必要なこともある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 