ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脊振北山県立自然公園」の意味・わかりやすい解説 脊振北山県立自然公園せふりほくざんけんりつしぜんこうえん 佐賀県北東部,福岡県境にある脊振山地の東半を占める自然公園。佐賀市,唐津市,神埼市,鳥栖市,吉野ヶ里町,みやき町,基山町にまたがる。 1975年脊振山地主峰の脊振山 (1055m) ,その西方の北山ダム,東端の基山 (きざん。 404m) の三つの旧県立自然公園域が合体。面積 79.67km2。脊振山の頂上は一面のススキの原で眺望がよく,航空自衛隊と福岡管区気象台のレーダがある。神埼市の久保山,吉野ヶ里町の松隈,および福岡市の内野が登山口。脊振山に源を発して南流する城原川の渓流は峡谷美に富み,夏は釣りとキャンプ,秋はもみじ狩りの客が多い。嘉瀬川上流 (川上川) にある北山ダムは 1957年完成。貯水面積 2km2。灌漑・上水道用水,防災,発電,養魚,および観光地を兼ねた多目的ダムで,東岸に国民宿舎がある。貯水池の東方に佐賀-福岡間の国道 263号線が通じる。天智4 (665) 年大宰府防備のため築かれた基山の基肄城跡は日本最古の朝鮮式山城といわれ,国の特別史跡に指定 (→大宰府跡 ) 。基山頂上には展望台,山腹には草スキー場がある。近くの大興善寺は天台宗の古刹でツツジの名所。国指定重要文化財の広目天立像などがある。基山の登山口は基山町丸林。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by