脱帽(読み)ダツボウ

精選版 日本国語大辞典 「脱帽」の意味・読み・例文・類語

だつ‐ぼう【脱帽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かぶり物をとること。帽子をぬぐこと。挨拶(あいさつ)をする時などに礼儀として行なう。
    1. [初出の実例]「此時一同脱帽(ダツホウ)立礼す」(出典風俗画報‐二号(1889)人事門)
    2. [その他の文献]〔古詩‐陌上桑〕
  3. 敬意を表わすこと。また、降伏服従意思を示すこと。降参すること。
    1. [初出の実例]「昔の人にも今の人にも、敬意を表すべき人が大勢あったのである〈略〉自分は度々此脱帽(ダツバウ)によって誤解せられた」(出典:妄想(1911)〈森鴎外〉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐耿秉伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「脱帽」の読み・字形・画数・意味

【脱帽】だつぼう(ばう)

謝罪・表敬。また、豪放を示す。唐・杜甫〔飲中八仙歌〕詩 張旭、三杯傳ふ し頂を露(あら)はす、王 毫を揮(ふる)ひて紙にせば、雲の如し

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