三拝九拝(読み)サンパイキュウハイ

デジタル大辞泉 「三拝九拝」の意味・読み・例文・類語

さんぱい‐きゅうはい〔‐キウハイ〕【三拝九拝】

[名](スル)
三拝の礼と九拝の礼。
何度お辞儀をすること。「三拝九拝して金を借りる」
手紙文末尾に書いて、きわめて厚い敬意を表す語。
[類語]表敬脱帽平伏土下座平身低頭叩頭ぬかずくひれ伏す伏し拝む勿体もったい無い有り難い恐れ多いかたじけないうれしい恐縮幸甚謝る謝するわびわび言平謝り陳謝謝罪多謝わびる恐懼きょうく恐れ入る痛み入る心苦しい身に余る過分かしこまる畏れる謹むしゃちほこばる固くなる縮こまる小さくなるまじめ腐る身の縮む思い畏怖恩義恩に着る頭を下げる腰をかがめる身に過ぎる深謝感謝拝謝万謝謝意謝恩感佩かんぱいかしこくも感恩有り難がる言葉に甘えるお言葉に甘える厚意多とする感極まる感じ入る感に堪えない身に染みる思いやり

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精選版 日本国語大辞典 「三拝九拝」の意味・読み・例文・類語

さんぱい‐きゅうはい‥キウハイ【三拝九拝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三拝の礼と九拝の礼。
  3. 何度も繰り返し礼拝して、敬意をあらわすこと。転じて、何度も頭をさげて人に物事を頼むこと。
    1. [初出の実例]「御苦労や有難やと、三拝(ハイ)九拝夕霜御寮」(出典浄瑠璃日高川入相花王(1759)一)
  4. 手紙文で、末尾にしるして深い敬意を表わす挨拶(あいさつ)の語。

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四字熟語を知る辞典 「三拝九拝」の解説

三拝九拝

三拝の礼と九拝の礼。転じて、何度も頭をさげて人に物事を頼むこと。手紙文で、末尾にしるして深い敬意を表す挨拶の語。

[活用] ―する。

[使用例] それをくのだけは何分にも勘弁していただきたい、と取調室にいるように三拝九拝していた[坂口安吾*日本文化私観|1942]

[使用例] ここは女房に三拝九拝、「すまない、すまない」を連発しながら、ヘソクリをちょうだいして〈略〉脱兎のごとく飛び出してきたのではなかろうか[安岡章太郎*私説聊斎志異|1975]

[解説] 「三拝」も「九拝」も深い敬意を表す礼。

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