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脳磁図 のうじずmagnetoencephalography; MEG

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脳磁図
のうじず
magnetoencephalography; MEG

脳の神経細胞が活動するときに生じる磁場を,地球磁場の 100億分の1という微小な磁場もはかれる超電導量子干渉素子 (SQUID) で測定し,脳の活動状況を図にしたもの。脳波計で神経細胞に流れる電流を測定する場合,頭蓋骨や皮膚の影響を受けやすいのが欠点だった。これに対し磁場測定はこれらに左右されず,脳波計の 1000万分の1程度の微小電流を測定できる。 SQUIDと磁気シールド,解析装置を組合せて使う。副作用もないので,脳の機能解明や痴呆,てんかんの原因究明のほかに,脳腫瘍脳梗塞などの診断など幅広い用途が期待されている。

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知恵蔵の解説

脳磁図

脳の神経細胞が活動すると電気的な興奮が起こり、活動電流が流れて磁界が生じる。これを、高感度の超伝導量子干渉素子というセンサーによって計測したのが脳磁図である。このセンサーを増やせば、それだけ精密な検査ができる。頭蓋骨などによって歪められることなく、磁界を頭皮側から測定できるのが長所。頭皮に針を刺すこともなく、患者にやさしい楽な検査法。てんかんのほか脳腫瘍、脳梗塞、脳内出血、認知症などの診断に利用される。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

のうじ‐ず〔ナウジヅ〕【脳磁図】

脳磁気図記録法。脳の電気的活動を磁界として測定し、脳の病変の部位や脳死の確定診断に用いる。MEG(メグ)(magnetoencephalography)。

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百科事典マイペディアの解説

脳磁図【のうじず】

脳から発生する磁気を計測して,中枢神経系の動きを検査する方法。MEG(magnetoencephalography)ともいう。脳の磁気は,地球の磁場の10億分の1程度と弱いものだが,この検査室では地磁気の影響を最小限に抑えて,非侵襲的(人体へのダメージがない)な方法で,脳の機能を映像に表すことができる。

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大辞林 第三版の解説

のうじず【脳磁図】

脳神経の活動によって生じる磁気を計測して図に表したもの。癲癇てんかん・脳腫瘍しゆようなどの診断に利用される。 MEG 。

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