四訂版 病院で受ける検査がわかる本 「脳神経系の検査」の解説
脳神経系の検査
脳神経系のおもな検査と病気
●頭部CT検査(→参照)
⇒脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などを検査します。
●頭部血管造影検査(→参照)
⇒脳動脈瘤、クモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍などを検査します。
●脳シンチグラフィ検査(→参照)
⇒脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などを検査します。
●腰椎
⇒髄膜炎や脳腫瘍、クモ膜下出血などを検査します。
●MR検査(→参照)
⇒脳梗塞、脳動脈瘤、脳出血、クモ膜下出血、脳腫瘍、認知症などを検査します。
脳は、大脳、小脳、およびそれらに包まれた脳幹(中脳・橋・延髄)からなり、120億以上の神経細胞(ニューロン)で構成されています。脳幹からは、神経線維の束である
脳神経系のおもな病気には、以下のようなものがあります。
●脳梗塞
脳の血管がつまって、脳の一部に障害がおこる状態。おもな症状は、半身の
●脳出血
脳内の細い血管が破れて出血した状態。おもな症状は脳梗塞と同様で、意識障害、半身麻痺など。
●クモ膜下出血
クモ膜下腔という髄液に満たされた部分に出血がおきた状態。おもな症状は、頭痛、吐き気・
●脳動脈瘤
脳の動脈の分岐部にふくらみができるもの。クモ膜下出血の最大原因。症状はほとんどない。
●脳腫瘍
頭蓋骨の内側にできる腫瘍の総称。神経
●てんかん
脳の神経細胞の異常興奮によって発作がおこる状態。発作には、①大発作……突然意識を失い、全身の痙攣とともに倒れる、②部分発作……顔や手足など体の一部の痙攣発作、③小発作……短い意識喪失発作などがある。
●髄膜炎
おもに脳のクモ膜と軟膜の部分におきた炎症。おもな症状は、頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、頂部硬直など。
出典 法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」四訂版 病院で受ける検査がわかる本について 情報